ポジティブストレッチの西手です。

 

ストレッチをすると身長って伸びるんですか？

 

・毎日コツコツとストレッチをしたら身長は伸びる？

・身長を伸ばすストレッチ方法は存在する？

 

今回はストレッチと身長の関係性についてまとめていきたいと思います。

 

 

身長が伸びるとは？

そもそも身長というのは、骨の大きさ（長さ）によって決まっています。

成長期の骨には「骨端線：こったんせん」と呼ばれる部分があり、この幅が広がることによって骨は伸びていきます。

 

成長期はこの部分が柔らかく、伸びやすいんです！！！

 

骨端線が閉じるタイミングは個人差こそあるものの、

・男性で17~18歳

・女性で15~16歳

頃といわれています。

 

このいわゆる成長期と呼ばれる時期に、適切な食事・睡眠・運動を行うと、骨は大きく伸びていくと考えられています。

 

 

身長を伸ばすための運動

 

身長を伸ばす為には、何をすればいいですか？

 

身長を伸ばす為には、骨に対して縦方向に負荷をかける動きがいいとされています。

歩く・走るはもちろんのこと、

・縄跳び

・バスケ

・バレー

といった運動（スポーツ）も有効です。

 

骨に刺激が入ると、前途した骨端線が成長していきます。

 

骨への適度な負荷が必要なんです！

 

しかしながら、やりすぎはもちろんNGです。

 

・ランニングでは、体重の約3倍

・ジャンプ動作では、体重の約6倍

 

もの負荷が膝を中心とした身体全体にかかってきますので注意しましょう。

 

 

ストレッチは”身長を伸ばすための運動”になり得る？

 

ストレッチはどうですか？

 

残念ながら「ストレッチ＝身長が伸びる」はありません。

ストレッチにおけるターゲットは”骨”ではなく”筋肉”です。

ストレッチでは、”骨に対する縦方向の負荷”がややもの足りません。

 

ストレッチだけでは骨に対する刺激量が少なすぎるわけです。

 

 

＜ストレッチの効果＞

とはいえ、ストレッチにはストレッチの良さがあり、骨が成長していく過程においては重要な役割を担っています。

 

単関節筋　　　　　　　二関節筋

（例：ヒラメ筋、腓腹筋）

 

筋肉はこのように”関節をまたいで骨から骨へ”とついています。

注目すべきは”二関節筋”です。

もし、この二関節筋に付着している筋肉がガチガチに硬かったらどうなるでしょうか。

．．．．．．中央部分の骨が大きく伸びることはできるでしょうか？

 

できないです。

 

 

成長期において、筋肉の柔軟性が欠如していると、

 

①”骨の成長”が妨げられる

②”姿勢”が歪む

③筋肉の付着部が骨から”剥がれてしまう”

といったデメリットがあります。

 

＜オスグット・シュラッター病＞

このような膝を見たことはありますか？

 

 

これは、小、中学生の膝によく見られる「オスグット・シュラッター病」と呼ばれる状態です。

オスグット病は”大腿四頭筋（太もも前の筋肉）”が硬くなり、筋肉の長さが大腿骨の成長に追いつかなくなることによって起こります。

 

 

 

ストレッチは直接的に身長を伸ばすわけではありませんが、”姿勢の歪みを防いで骨の成長を妨げない”という点において非常に重要です。

 

だからこそ、成長期にストレッチは欠かせないんですね！

 

ぜひ、子どもの頃からストレッチを習慣化していきましょう。

 

 

どんなストレッチを行うべきか？

どんなストレッチが必要ですか？

 

”姿勢の歪みを防ぎ、骨の成長を妨げない”という観点で考えれば、

 

・股関節周り

・膝まわり

のストレッチは必須でしょうね。

 

”開脚動作”や”四股動作”、”太もも前側”と”裏側”、”ふくらはぎ〜アキレス腱”のストレッチはぜひ取り入れたいところです。

 

開脚

 

四股動作

 

太もも前後

 

 

ふくらはぎ〜アキレス腱

 

 

 

また、成長期における”怪我予防”の観点で考えれば、

 

・肩甲骨まわり

・肩まわり

・肘まわり

・腰まわり

のストレッチも取り入れるべきかと思います。

 

まとめ

ストレッチは身長を伸ばすことに”直接的には”繋がりません。

しかし、柔軟性を高めておくことは、姿勢の歪みを防ぎ、骨の成長を妨げないという点において非常に重要です。

ぜひ、子どもにもしっかりと伝えていきましょう。

 

以上、ポジティブストレッチの西手でした。