ゴルファー必見!【第二章】安定性と土台づくり!
ポジティブストレッチの西手です。
第一章はご覧になられましたか?
先に第一章を見ることをお勧めします!
もう読まれた方はぜひ、こちらも読んでいってください!
スイングの安定性
ゴルフスイングの「安定性」は多面的な概念であり、スイングのパフォーマンスや安全性に多大な影響を及ぼします。
可動性は極めて重要ですが、トレーニングによって高まった可動域をコントロールする能力の不足は、障害のリスクを高め、一貫したボールヒットを損ないかねません。
安定性の重要性を考える際には、安定性の階層性を認識する必要があります。
複数の階層は、セグメント間、つまり単関節レベルから、複雑な多関節・身体全体のレベルにまで及びます。
しかし、ゴルファーに必要とされる安定性の階層性について述べる前に、安定性について真の理解が得られなければいけません。
「安定性」という言葉を聞く人は多いと思いますが、それが一体何を意味するか、あるいは、安定性の欠如がどのようにしてゴルフスイングに悪影響を及ぼすか、について完全に理解している人は少ないです。
ゴルファーたちに安定性の重要性を示すために最良の方法として、「非安定性」がパファーマンスにどのような結果をもたらすかについてのやや膨張した例示が良いことを見出しました。
身体内の筋肉、腱、人体はそれぞれの関節における安定性の構築を担っています。これらの組織はいずれも、間接で生じる動きの程度を測るセンサーとして機能する仕組みを持っている。これらのセンサーが適切に働いている間に、個々の関節では小さな変化も検知され、身体はその情報をもとに、動きを安定させるためにどの筋肉を働かせるかを決めます。
不使用や障害などを原因としてセンサーがうまく働いていない状態では、関節は望ましい可動域を超えて動いてしまいます。
このことが関節へのストレスとなり、エネルギー伝達が損なわれます。
スイングを通しての適切な安定性は 地面から股関節、体幹、両腕、インパクト時のクラブヘッドへ、効率的なエネルギー伝達を可能にします 。
安定性を欠くパーツはスイング中のパワー低下や調和の乱れを生み出します。
ゴルファーが共通して不安定性を経験する身体部位は股関節です。
脚を骨盤につなげる筋肉は多くの場合トレーニング不足です。
ダウンスイングからインパクトにかけて、股関節は目標側(右利きのゴルファーの左脚)の脚を追い越して前方にスライドしてしまいます。
このスライドは股関節における適切な回転の邪魔をし、そのことはまたゴルファーが目標側の脚に体重をシフトすることを妨げます。
骨盤に不安定性をもつ多くのゴルファーはボールをスライスさせ、腰部に過大なストレスを生じさせます。
多くの場合、スライドの動きは技術不足に加えて、股関節の回転運動や安定化を担う金軍の発達不足あるいは誤った使い方によります。
これらの筋群が適切に働かないと、股関節、骨盤、脊柱、はお互いを固定し合うことができず、スイング時に効率的で安全なエネルギー伝達が行われなくなります。
各関節における安定性をセグメントレベルで達成することが、身体全体をひとつの機能単位としてみたときの安定性を構築するよりも前に必要です。
一例として、肩関節の安定性を達成するためには、肩甲骨が肋骨や脊柱につながる部分と、肩甲骨が腕に結合する部分の安定性を最初に築かなければなりません。
これらの関節をまたぐ筋肉や靭帯にアンバランスがあると、肩全体の不安定性が生じます。
肩を全体として見る前に、個々の関節が考慮されなければならない。腕は肩甲骨に固定され、肩甲骨は肋骨や脊柱に固定される必要があります。
単関節・多関節両方の安定性が達成されたとき、 正しい筋収縮とエネルギー伝達が行われる余地ができます。
骨盤は脚で生み出されたエネルギーを脊柱やコアに伝達するのに、そして肩は脊柱やコアのエネルギーが両腕やクラブに伝えられるのに使われます。
肩、脊柱、骨盤を安定かしたり分離したりすることが身につけば、身体全体の動きの中で、これらの部分の安定化を統合することが求められるエクササイズを見つけることができるようになります。
ということで今回もエクササイズを紹介していきます!
①Tプッシュアップ
②ローテーティング・サイドプランク
③スーパイン・オブリークツイスト
の三つをやっていきます!
①Tプッシュアップ
補助筋群:上腕三頭筋、外腹斜筋、内腹斜筋
1、腕立て伏せの姿勢をとる。
2、通常の腕立て伏せを行うが、身体を持ち上げる途中で右手だけで上体を支え、左手を持ち上げ体幹を左側に捻る。
3、胸が左側を向き、左手が天井を指すまで捻り動作を続ける。
4、最初の腕立て伏せ姿勢に戻り、反対側も行う。
肩を安定させる筋群を鍛えるだけではなく、これらの筋群をよりコントロールしやすくする効果があります。
肩周りで身体を回転させることはこれらの筋群に大きな負担を強いる。これによって、スイングをより高いレベルでコントロールすることが可能になります。
②ローテーティング・サイドプランク
補助筋群:前鋸筋
1、フルサイドプランクの姿勢をとるが、左の前腕だけで身体を支え、右手を頭の後ろに置く。
2、ゆっくりと体幹、お尻、肘を地面に向かって回転させる。体幹とお尻がひとつのユニットになるようにして動かす。
3、上の動きは腹斜筋群と左肩で開始するようにする。単に肘を動かすだけではいけない。
4、適切な回数繰り返して反対側についても行う。
骨盤や体幹の安定性に働く筋群を鍛えるのみならず、肩を強くするのに有効です。
このことによって、クラブを遅らせる能力が高まり、ヘッドスピードが高まります。クラブの長さとヘットスピードが増すにつれて、正しい技術を維持するためにより多くの筋力が必要になります。
③スーパイン・オブリークツイスト
補助筋群:上腕三頭筋、腰方形筋
1、仰向けで上背部を地面に置くようにして、横に伸ばした手を地面に押して背中を安定させる。
2、腹斜筋群を使って動きのコントロールをしていく。
3、体幹が地面から離れすぎない範囲で行い、可能な限り大きな動作を行う。
脚が最初にしっかりと安定し、 地面からパワーを生み出すようにしなければならない。
次に骨盤と体幹が分離し、さらに多くのパワーを発生・伝達させなければならない。
このエクササイズは上半身へ正しいタイミングでエネルギーが伝達されるのを助けることに使われる筋群を強化するのに役立ちます。
ぜひ、チャレンジしてみてください!!!
以上、西手でした。
参考書籍:ゴルフ解剖学
著:クレイグ・デイビース
著:ヴィンス・ディサイア
翻訳・監修:川上康雄・武田淳也
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